2018年振り返り

by Taichi Nakashima,

2018年のアウトプットとインプットを簡単に振り返っておく.

Work

仕事で取り組んだことは全て以下のMercari Tech Conference 2018で発表させてもらった.前年から引き続きMercariのMicroservices化に向けた基盤の構築をしている.

MTC2018 - Microservices Platform at Mercari

大きかったのは“API GatewayによるMicroservices化”で紹介したAPI gatewayのリリースそして@terry“Mercari API: from Monolithic to Microservices”@morikuniさんの“Listing Service: From Monolith to Microservices”で紹介されている「出品」というMercariの中でもとても重要な機能をMicroservicesとして切り出し始めたこと.

Microservices化とその基盤の整備は来年以降もさらにコミットしていく.

Output

今年は対外発表がとても多かった.上記以外だと以下のような発表をした.

英語で登壇はできなかったが“Interview: Taichi Nakashima from Mercari”で初めて英語でインタビューを受けたり,“Mercari with Taichi Nakashima and Tonghui (Terry) Li”でGCP Podcastに日本企業として初めて出演するという経験もした(写真).

ブログは6記事書いた.特に読まれたのは“Service meshとは何か”だった.来年は月1記事くらいは書きたい.

またAPI Gatewayを開発するなかで書いた小さなGo PackageをOSSにすることもした(mercari/go-dnscache).長期的にはAPI GatewayそのものをOSSにしていきたい.

Conference

会社で以下の海外Conferenceに参加させてもらった.

  • KubeCon EU
  • GCP NEXT
  • GopherCon

現在自分の中で中心的になっている技術に関するトップConferenceに参加できたのは非常に良かった(Mercariにおける圧倒的にな福利厚生の一つだと思う).

特にGCP NEXTではSpotifyのMicroservices PlatformチームのひととミーティングをしたりKubernetes Co-Founder (神) Tim HockinにMercari Kubernetesの相談乗ってもらったりして非常に良い経験だった.国内でもAWS Summit TokyoでAdrian Cockcroft先生にNetflixやAWSでのMicroservicesについてがっつり質問させてもらうという機会がありとても学びがあった.

海外Conferenceは毎回非常に刺激を受ける.世界と自分らとの差をはっきりと感じて行くたびにやることリストが倍になる.来年も時間を見つけてConferenceはどんどん参加したい.今年のように大規模なものばかりだけではなくもう少し小規模でテーマが絞られたConferenceに行こうと思ってる.

Book

今年読んだ技術書は以下.

Twitterにも書いたが今年のベストは“A Philosophy of Software Design”.自分がコードを書くときのモジュール化の方法(Microservicesのインターフェースの作り方)やコードレビューに関してとても大きな影響を与えた.本書に登場する「Deep Module」は今年の流行語大賞.MTC 2018の資料でも参照したが“Accelerate”も今自分がやっているMicorservices化に直結する内容であり非常に参考になった.KubernetesでいうとAdminは“Managing Kubernetes”を抑えておくべきだと思う.

技術書ではないがBasecampのJason FriedとDHHコンビの新作“It Doesn’t Have to Be Crazy at Work”が非常に良くて仕事への向き合い方にかなり影響を与えたと思う.

Article

今年読んで特に良かった記事は以下.

Microservices

SRE/DevOps

Kubernetes

Go

etc

2019

引き続き「Microservices」「Distributed system」「Kubernetes」は重要なテーマだが,2019年以降の自分の中の技術的な展望として短期的には「Container security」と「Service mesh」が長期的には「Chaos Engineering」「Serverless」「Edge computing」が大きなキーワードになっていくと思う.

Conclusion?

来年もよろしくお願いします

References